島しょ振興WG in 伊豆大島のレポート
島しょ振興WGメンバーのTIAMさんコーディネートのもと、念願叶い島でのWGを行うことができました!1泊2日の模様をお伝えします!
世界的大都市である港区(竹芝)と、独自の自然と文化を醸成してきた東京諸島。お互いのリソースを交換することで新たな価値が生まれる可能性は高いと思います。しかし千里の道も一歩から。まずはフィールドをともに歩き、対話のできる関係性づくりを進めていきます。
それでは、スケジュールの流れに沿って、本企画の報告レポートをしていきます!
ジェット船で伊豆大島へ
竹芝桟橋から東海汽船さんが運航する高速ジェット船に乗り込み、1時間45分で到着。伊豆大島には客船接岸港が2箇所あります。今回の着岸港は北西部にある岡田港でした。天候はまずまずの晴れ。まずは、全員が集まり軽く挨拶した後、早速車に乗り込み、伊豆大島の中心にそびえる三原山へ。
全員集合!いざ出発!
三原山でのジオトレッキング
伊豆大島への来島が初めての参加メンバーも多く、まずは伊豆大島全体の理解を促進するために、ジオガイドである神田遼さんにガイドをいただきました。神田さんは地域おこし協力隊として3年半前に移住されて、現在は独立してジオガイドや宿泊施設を経営されています。
背後にある三原山の頂上を目指します!
ジオガイドによる伊豆大島の成り立ちの説明
現在は1つの島にしか見えなくとも、幾度もの噴火を繰り返すことにより現在の形を成していることを視覚的に学んだ上で、実際にその大地をフィールドワークすることで深まりがあったように思います。
片道1時間弱の道のり。景色も楽しみながらのトレッキング
山を歩いていると、すれ違う方々と「こんにちは〜」という自然な挨拶が生まれます。“山に登る”という共通の目標を持っているということが、仲間意識として挨拶に繋がるのだと思います。そういう意味では、まず竹芝と島のメンバーで一緒に山(目標)に登るということができたことが、仲間意識の醸成に繋がったように感じています。
山頂到着!視界がクリアだと富士山まで望める三原神社で記念写真
島しょ振興ワーキンググループ
ジオトレッキング後はお弁当を食べ、大島町の低利用公共施設を利活用したコワーキング施設『Izu-Oshima Co-Working Lab WELAGO』(以下WELAGO)へ移動。
Izu-Oshima Co-Working Lab WELAGOでの風景
まずは普段通りの島しょ振興WGでの会議をオンラインも交えて実施しました。いつもの島しょ振興WGメンバーの多くが伊豆大島にいながらの会議は新鮮でしたし、やはり普段より活発な議論になったように感じました。 今回はWGの枠を超えて、PR検討WGに参加されているアトレ竹芝さんからも3名ご参加いただきました。普段は聞けないアトレ竹芝さんの取組み紹介を行っていただきました。
その後、TIAMさんの事業紹介や東京諸島の概要を捉えるための前提を学んでいただき、伊豆大島でなぜこのコワーキングスペースが生まれたのかの紹介もありました。
共創ワークショップ
会議のあとは、二つのグループに分かれてワークショップを行いました。『伊豆大島の地域資源を生かして竹芝のワーカーたちにお役立ちするには』というテーマを掲げ、どのような形で島の資源を繋ぎ、伝えることで竹芝にいる方々の価値となるのか。来てもらいやすくなるのか。というワークを実施しました。机上のブレストワークショップに終わらせないために、できる限り今後アクション可能なテーマに設定しました。
WELAGOのSHIBAFUスペースで青空ワーク
それぞれのアウトプットを終え記念撮影!
地域事業者さんたちとの懇親交流会
参加者には、椿の備長炭事業を立ち上げ中の事業者さん、宿泊やガイドを行う観光事業者さん、大島町商工会さん、大島町役場さん、七島信用組合さん、地域を担う様々なステークホルダーの方々にお集まりいただきました。地域・業種を超えた意見交換が盛り上がる夜となりました。
竹芝エリアマネジメント田邉よりご挨拶
波浮地区フィールドワーク
熱い夜を終え、2日目。波浮地区のフィールドワークに繰り出しました。道中、伊豆大島の名所である「地層大切断面(通称:バウムクーヘン)」を見学。ジオパークガイド資格も持つTIAMの千葉さんよりご紹介させていただきました。伊豆大島の歴史を地層を通して感じ学びました。
地層大切断面(通称:バウムクーヘン)の見学風景
波浮地区に到着して、まず迎えてくださったのは、トラベルジャーナリストであり、古民家カフェHav Cafe 店主の寺田 直子さん。お店の見学の後、ジオガイドの神田さんが経営する宿泊施設Stay Doに移動し座談会を実施。Hav Cafe のコーヒーをいただきながら、寺田さんが伊豆大島と関わるようになったキッカケから、伊豆大島の魅力、そしてこれからの伊豆大島の未来についてなどをざっくばらんにお話しいただきました。
寺田さんとの座談会風景
波浮地区の情緒溢れる街並みを散策しながら次に向かったのは、青とサイダー・火とお酒・高林商店・Habuminato Breweryを営まれる吉本 浩二さんのもと。地元にUターンされて事業を一つ一つ積み上げていた吉本さん。今年完成したHabuminato Breweryの見学をさせていただき、高林商店で実際に飲むこともできました。台風での被災も乗り越えて事業を広げていく姿勢、地元出身者として波浮を愛し堅実に行動する吉本さんのお話しでした。
吉本さんとの座談会風景
ジェット船での出発
1泊2日の伊豆大島での行程を終え、振り返ります。知識的なインプットはもちろんですが、地域事業者さんたちとの関係性を拡げ、島で生きる方々のストーリーを感じる機会となりました。ワークショップで検討したプランについても実現に向けて動いていけると、このワーキンググループが竹芝と島しょの連携に役立てると思います。
船客待合所での解散式